2.業務に精通したメンバーの投入 |
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システムは人が実施している作業を代行するツールであり、また、日々の作業や経営上
必要な判断をするための情報を取得するツールです。
よって、そのシステム構築において、実際に利用する側として業務を熟知している担当者
をプロジェクトにアサインすることは非常に重要です。
えてして、そういった方は社内において非常に重要なポジションにある場合が多く、
その結果、プロジェクトにはアサインメント出来ないといった結論になりがちです。
しかし、このシステム導入は、今までのビジネスを通して得た貴重な利益からの出資であり、
また、場合によっては借入金による導入かもしれません。
一方で、システム導入することで、会社の業務効率や戦略的なアクションへの効果をもたらす
ことを目的としているはずです。
よって一時的に現場の負荷が高まったり、業績に影響が出るケースがあるかもしれませんが
業務に精通したエース級の要員の投入をすることは非常に重要です。
そして、それが結果的に「求めているもの」を「想定スケジュールどおり」に実現する一番の
近道なのです。
なお、今まで私が携わったプロジェクトにおいても、この必要性を伝え、体制を組むよう
にしてきた際に、確かに、この担当者が抜けた当初は現場も混乱するのですが、1、2週間も
たつと意外と現場で何とかやりくりする方法を考え、業務をまわすようにしてしまうと
いったケースも数多く見てきました。
その結果、現場メンバーのスキルの向上や、新たなリーダの台頭などにもつながりました。
また、あるケースでは、プロジェクトが終了した段階で、今までのタスクについてはそのまま
現場に任せ、プロジェクトにアサインされたエース級の要員は会社の経営企画室的な位置づけで
もっと重要な役割を担うこととなり、その顧客企業の成長に大きく貢献することになったこと
もありました。
このケースは結果的な副次効果ではありますが、ぜひ、実施企業にとって大きな支出となる
IT投資をより効果をもたらすものとするために、業務に精通したエース級のメンバーの投入を
検討してください。
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