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■パッケージか?自社の業務に合わせたシステムか? TOPへ 
 1.住宅建築と比較
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3.システムパッケージ
4.自社システム構築
3.システムパッケージ

■特徴

 機能  顧客管理、販売管理など一連の業務を統合した複合機能のものが多い
 また、複数端末での同時利用を想定したある程度の利用規模を想定している。
 期間  開発元、販売代理店によるセットアップでカスタマイズなしの場合は
 1、2数週間でセットアップ可能
 費用  カスタマイズなしで数十万から数百万
 利用ライセンス数や使用環境(1拠点で使うか、複数拠点で使うかなど)に
 よりいくつかのグレート、価格帯を用意している場合が多い。
 要求とのずれ  導入前に一定期間貸し出して評価をさせてくれるところも多い。
 また、貸し出しが無理でも、販売代理店や、プレゼンで実際にインストール
 したシステムのデモを見ることができます。
 そこで、きちんと現業部門の人に見たり、使ってもらい、機能と業務の
 フィット&ギャップを整理、確認したうえで導入すれば大きなずれは発生
 しないでしょう
 拡張性  別途コストは発生しますが自社に合わせてカスタマイズや機能追加可能。
 ただ、売建住宅であれば駐車場をなくして1部屋増やすとか、2F建てを
 3F建てにするとか、屋上をつくるなどといった大幅な設計変更が出来ない
 のと同様、システムパッケージでも自社業務に合わせて画面遷移を変える
 とか、データベース構造を変更するといったことは出来ません。


■留意点


 国産のパッケージも多いですが、ものによっては欧米のパッケージを日本語対応したものも
 あります。

 ただ、

 日本の業務のやり方と欧米の業務やり方が違うため、機能一覧で見ると必要な機能は
 全てそろっているが、いざ使ってみると現行の業務とはあわず使い勝手が悪い


 といったこともあるので注意が必要です。

 もう1つ、注意が必要なのが「カスタマイズ」です。
 「カスタマイズが出来るならいいか」といって安易選定してしまい、

 ・自分たちの使い勝手の良いように変更したり
 ・必要な機能を追加する

 といったことをカスタマイズにて対応することは出来ますが、システムパッケージとして基本的
 な仕組みが出来ているため

 ・自由に組み換えができるわけではない

 ことと

 ・該当箇所以外の部分の修正なども発生しちょっとした機能追加、修正のつもりでも
  想定以上に期間とコストがかかることもある


 といったことです。
 結果的に、

 パッケージ代の2倍〜4倍のカスタマイズ費用がかかった

 という話しはよく聞く話です。

 カスタマイズが出来るといった言葉にはあまり惑わされず、

 1.自社の要求を整理
 2.PCソフト同様、要求している機能を満たせるかといったフィット&ギャップを行う
 3.システムを業務にあわせるのではなく、出来る限りノンカスタマイズでその機能を
   使ってどのように業務効率を改善できるかといったといった視点での検討

 がシステムパッケージ導入における重要なポイントとなります。

 この部分を間違えなければ、導入におけるコストメリットを十分に享受することができます。

 そのために、自社の業務において使えるかを見極めるために、導入前に貸し出しをしてくれる
 ところも多いのでこの時点できちんと評価することが重要です。

 実際に貸し出しをしてもらっても現業部門では通常業務があるため、あまり使わず、導入
 段階でいろいろ不都合に気づきカスタマイズとなることが多いのですが、この貸し出し
 期間に、1日1時間でも良いので必ず使ってみて評価するといったことは必要です。

 仮に2週間、残業代を出したとしても1時間ずつ使い、評価をきちんとして導入を決め、
 ほとんどカスタマイズをしないで導入をした方が、カスタマイズのコストよりも圧倒的に
 安く導入することが出来ます。


 なお、この評価のときに気をつけるべきことは

 ・自社の業務にあっているか?

 といった視点ではなく

 ・このパッケージを使って業務を行ったらどのような効率化ができるか、どのような
  メリットがあるか

 
 といった視点で考えることです。

 そして、その上で、こういった機能がないと、どうしても自社の業務が実施できない、効率が
 大幅に落ちてしまうといった部分がどうしても出てきた場合のみ、その部分をカスタマイズ
 するといったことにしましょう。

 パッケージは開発会社のノウハウからオペレーション、機能としてベストと考えているものを
 実装しているため、「自社業務にあっているか?」という視点で見ると、パッケージは導入する
 会社のためだけに作っているのではないのですから、必ず違いはでてきます。

 それをカスタマイズしようとすると上記に書いたとおり、気がついたら導入コストの数倍の
 カスタマイズ費用が発生してしまったということになります。

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